林 秀靜先生による風水コラムをはじめました。初回は、フラワー風水とはについてのコラムです。
風水とは何か?
風水とは、古代中国より伝わる環境学のこと。大地の気を利用して、そこに住む人を幸せにする技術です。風水の良い土地や家に住むと人も動物も植物も元気になります。
風水の良し悪しを見る際には、山や河川の配置、外形、気の流れ、五行(ごぎょう)の均衡などを重要視します。吉凶を判断したならば、足りない要素を補って全体のバランスを整えます。
また、形煞(けいさつ)(外形の殺気)を解いて、家に良い気を巡らせることで、住む人は幸運とお金と健康を享受することができます。
陰陽説と五行説
中国の古代思想に陰陽説と五行説があります。陰陽説とは、陰と陽の相対する二つのエネルギーからこの世界ができているとする説で、五行説は、木・火・土・金・水の五つの気から、世界の万物が作られているとする説のことです。
風水においても、陰陽説と五行説の法則を応用します。たとえば、陰陽説の観点から、日なた・日かげの調節をします。また、五行説では、5つの気の相生(助け合う)、相剋(抑制し合う)の関係から、五行のバランスを整えることで屋内外の風水を改善します。
お花で風水調整
室内の風水調整の一環として、季節折々のお花を飾ると、室内に生気を添えられます。そこに住む人は、お花の生気をチャージして美しくなり、幸運に恵まれるようになります。
私が提唱するお花による開運法は、季節に足りない五行の気をお花で補うことによって、五行のバランスを取る方法です。お花は、色や形で五行に分類できます。
五行のバランスが取れると、気は周流し、そこにいる人は何事も円満にうまく行き、金運に恵まれて、仕事運、健康運も良くなるという具合いです。
たとえば、寒い冬を過ごすには、暖房を入れて、温かい鍋を囲み、温泉に入ります。暑い夏は、クーラーを入れて、冷たい飲み物を飲み、シャワーを浴びますね。陰陽寒熱を調節することで快適に過ごすことができます。このように、季節ごとに生活習慣を変えるように、室内の五行のバランスをお花の色や香りで整えます。
私の考えでは、個人の五行バランスは、四柱推命(個人の生年月日時から宿命割り出す占術)で見た方が正確です。生まれ持った五行のバランスはそれぞれ異なります。ただし、季節ごとにラッキーな五行は共通しています。
真冬にかき氷を食べられるのは生まれつき熱がりの人だけですし、真夏の火鉢と羽布団は誰にとっても暑苦しく運気を下げます。季節や月々の五行を偏らせない風水調整をします。
花のパワーで元気になる
もしも、緑豊かな自然が、地球上から消えてしまったら、人も動物も生きていくことはできません。樹木や花などの植物は、だれにとっても必要な存在なのです。植物には、光合成の作用で、空気を浄化する働きがあります。
家の中においては、空気の浄化はもちろんのこと、観葉植物や切り花は見た目に美しいもの。さらに植物には、観賞する人の心を癒す作用もあります。ですから小さな観葉植物やちょっとした切り花などを定期的に室内に飾ることで、お部屋の空気をきれいに保ち、それを見る人の気持ちをリラックスさせ、明日へのやる気を得ることにもつながります。
そして、花木が発する生気により、我々の身体の生命力は高められ、運気までも高めてくれるのです。お花を飾ったり、観葉植物を置いたりすることは、人工的な都会生活に長時間、身を置く人にほどよい効果がもたらされるでしょう。いろいろな花や観葉植物を飾って、お部屋の風水を改善し運気を上げてみましょう。